新旧比較、32シリーズのFITカートリッジダンパー

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写真上側が2015年モデル。
ベアリング、DU、Oリングなどの性能は、それらが収納される部分(ハウジング)の剛性や強度の影響を受けます。(土台がしっかりしていると、それぞれの部品が性能をフルに発揮できるようになります。)

銀色の部分がシールヘッドと呼ばれる部品です。かなりマッチョになった外観、もちろん剛性や強度も向上しています。ダンパーシャフトが貫通しているシールヘッドの内側にはUカップ(ダストワイパーの役目をします。)、Oリング、DUが格納されています。Uカップの材質がローフリクション化されたダストワイパーと同じような材質に変更されており、シール性能が向上しているのにも関わらず抵抗が少なくなっています。


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この写真、上下が入れ替わっています。2015年モデルは下側。

ほとんどの方が見ることのないメインピストン周りの仕様も変更されています。
パープルにアナダイズドされたメインピストン。去年のカラーはガンメタ。綺麗だけれど見ることができないパーツ。
メインピストンに取り付けられたバルブリーフのリフトする度合いを調整するためのスプリング、そのスプリングガイドのカラーがレッドからブラックに、またその形状も変更されています。

ほとんどのコンプレッション側減衰はトップキャップ下に取り付けられたバルブリーフによってコントロールされます。
CTD ADJ(2013年以降)が採用された際、同時にバルブリーフが大径化されました。バルブリーフの変形量が大きくなったため、オイルの流れをより精確にコントロールすることが可能になっています。
更に2015年モデルは冒頭で触れたシールヘッドのローフリクション化によって、大径化されたバルブリーフの仕事がダイレクトに反映されるようになったため、小さなギャップからの入力に対しての衝撃吸収性も劇的に向上しています。


余談になりますが、トップキャップ下のバルブリーフについてのお話の続きを。

32と34は36や40のRC2ダンパーよりも大径のバルブリーフが使われています。
乱暴な言い方をすれば、34は反応性や乗り心地、36は極限に近い部分の衝撃吸収性能を重視しています。それぞれに装着されたダンパーの特性の違いによって、同じ160mmストロークであっても、そのキャラクターが異なっているわけです。

34は32と同じバルブリーフ径。26と27.5はバルブリーフの構成(バルブスタック、バルブコード)もほぼ同じ。
29は同じバルブリーフ径ですがその構成は異なっています。
831、32(1-1/8)と34(1.5T)は同じバルブリーフ径。バルブリーフの構成も全く同じでスペシャルな仕様になっています。

こんな込み入った話で製品の違いを説明をしているのは世界でも弊社だけと確信。
ヲタク気質、丸出しな話。果たしてニーズはあるのか?(笑)

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