用法、用量を正しく

言うまでもなく、エアボリュ―ムスペーサーは気室の容量を調整するものです。
改めて言うまでもなく、エアスプリングの特性を変更することが目的です。
減衰のコンプレッション側も似たような仕事をしているのですが、ダンパー内部で積極的なエネルギー変換を行うことでストロークのスピードをコントロールしています。
エアボリュ―ムスペーサー、一番馴染みのある使用方法は「ボトムしやすいので一つ足してみる」
間違いではありませんが、その前に高速側のコンプレッションを使いこなしているかどうかを確認してみてください。
高速側の推奨設定値よりも3クリックまでなら締め込んで頂いても問題はありません。
圧縮された状態:減衰によってストロークを止めた場合、エアスプリングはスムースに伸びることができます。
エアボリュ―ムスペーサーによってストロークを止めた場合、反発力が強くなるためバイクの挙動に対して影響が出ます。
要はバランス。減衰は弱過ぎても問題は発生します。
サスペンションの設定変更でバイクを安定させる→更に速く走らせることができるようになり、バイクの挙動が乱れる→再度、設定を変更しバイクを安定させる。この繰り返しが速くなるコツの一つなのです。
エアボリュ―ムスペーサーで異常を対症療法的に緩和するのはお勧めできません。速く走れなくなります。