FOXY 希望小売価格 562,100円(税込)

2015年モデルが販売された時点からすると、他のメーカーさんもステムを短くトップを長くしてきていますから、随分独自性が薄れてきたように感じます。
当時のMONDRAKERはサスペンション性能を引き出すため、リアに十分な荷重がかかるようにシートチューブが思いっ切り寝ていました。ヘッドアングルも今よりも寝ており、高い速度域で安定させるという思想が強烈に感じられるジオメトリーでした。個人的にはこの年度のバイクのハンドリングが大好きです。ハンドルで曲がろうと荷重を前に移動させると極端なアンダーステアになり曲がってくれません。後輪を強く意識、荷重を残したままにするとクイックに曲がることができるバイクでした。29インチが主流となり、サスペンションの進化によって初期の動きが格段に向上、極端に荷重をかけなくてもリアのリンクがほぼ理想的な動きを発揮するようになったため、シートチューブも極端に寝かされることがなくなりました。相対的な見地からすると、かなり個性が薄れてきたと思いますが、基本的な設計思想は変化していません。この個性を理解して頂いた上、バイクに合わせたライディングをして頂ければ、間違いなく速いバイクたちです。固定観念から外れていない、リスク?の少ない平均値のバイクからはアドバンテージは得られません。

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