動き出しが軽いのは?

勘違いなさっていませんか?ここで確認を。

『無負荷』の状態からの動き出しはコイルスプリングの方がエアスプリングよりもスムースです。しかし動き出してしまえば、中間域での動きは体感できる程の差はありません。貴方が乗車してしまえば、既にあなたの体重分の負荷=サグが入力されていますから、動きに関しての実用上の差は気にする必要はありません。

等ピッチのコイルスプリングは右肩上がりの正比例、直線的(リニア)な特性を持っています。スプリングの特性を変化させることはできません。エアスプリングのカーブはエアボリュ―ムスペーサーを使ってネガティブ側やメインの容量、またその割合を変更することによってその特性を変化させることができます。シンプルに表現するのなら、コイルスプリングだけでは最後の踏ん張りは得られないのです。リアユニットの場合、バンパーラバーの変形を利用することによってその点を補っていますが、どちらかというとボトムアウト時の底付き感を緩和することに主眼が置かれています。エアスプリングは二次曲線で抵抗が増えていくためストロークスピードをスプリングだけで減速させることができます。また減衰がない状態であれば終盤から元の長さに戻る際の反発力も同じような曲線を描きます。MIX.jpg