リアショックの交換 

自転車はクランクを回していない時も前に進むことができます。
極論ですが、タイヤが接地していない空中に飛び出した状態であっても、落下していれば、加速さえします。
クランクを回し、後輪を回転させ、接地したタイヤが地面を蹴って前に進むことがノーマルな状態。衝撃の吸収だけではなく、タイヤを効率よく地面に押し付ける役割もリアショックは行っています。ハードテールとフルサスの差はここに表れます。場面によってはハードテールよりもクランクを回すための力を要することがあります。苦しい時、それを忌まわしく感じますが、その苦境をハードテールより刹那(0.013秒)でも早く脱するためにタイヤが頑張っているとお考え下さい。

DPS、EVOLがワンピース化された時に大きな外観の変化がありましたが、CTDからDPSに変わった時、内部が一新されています。毎年と言っていいほど、中味は改良され続けている製品です。具体的にお話しすると19年に大きく変わり、初期型のDPSと現行モデルと比較すると、結果として生み出される減衰の特性はそれぞれのMTBのサスペンション形式に合わせた設定になっていることもあり全くの別物です。余分な動きが削ぎ落され、より最適化されたストロークスピードで、より効率よく地面を捉えるようになっています。タイムアップを図る目的ならば、一番効率の良い投資になります。

簡単に交換できるフロントフォークとは異なり多少の知識と手間が必要になるため、お手軽に交換できないリアショックですが、販売店を通して、またはFacebookのコメント欄を使ってご相談頂ければ、お手伝いさせて頂きます。
元のショックがFOXであれば、本体に関して交換に必要な数値はWebサイトを使って知ることができます。

https://www.ridefox.com/fox17/help.php?m=bike

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