ハンドルで回ると転びやすいし、綺麗な弧を描くことができません。


直押しはリンク方式よりも部品点数が少ないため、軽量でコストを抑えて製造することができます。リアショックのデフォルト設定を初期の沈み込みスピードを抑えるようにしてあり、ペダリングロスを削減しています。比較的バックが柔らかくなる傾向があるため、横に撓まないようにするためのリンクのようなプレートが取り付けられている場合が多いのですが、リンク方式よりも撓みます。ネガティブな面もあるのですが、その撓みを積極的に利用することで速く走ることができます。リンク方式はキックバックやブレーキング時の伸び上がりを防ぎ、ショックユニットの性能を最大限に引き出すためのアプローチなのです。
クロカンライダーの方に多く見受けられるのですが、ブレーキをかけ、必要以上に前を沈ませながら、ハンドル優先でコーナーにアプローチする方、フロントフォークの仕事の邪魔をしているケースが多いですよ。ブレーキによって生まれた慣性によって体重が前に移動、その結果、インナーチューブが後方にたわみ、沈み難くなっています。(インナーチューブの摩耗状態でわかります。)
MTBのフロントのサスペンションの性能を引き出すためにはリア荷重が有利。しっかり後輪に加重できていれば、制動距離も短くすることができ、フロントにも余力が生まれます。

2023 MONDRAKER FOXY 希望小売価格 726,000円(税込)

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