ブレーキングなんです。

ワールドを走っているDHライダー、同じチームのXCOライダーの練習についていける程の心肺機能を除けば、大きな違いはブレーキングなのです。
ブレーキを使ったスピードのコントロールのスキルにつきます。

腰を引いてハンドルを押すと昨日書きました。
ブレーキレバーを握るタイミングはいつ?
腰を引く前?
腰を引いてから?

ハンドルを押すタイミングはいつ?
腰を引く前?
同時?
引いた後?

ブレーキレバーを引くタイミングは?
レバーは前と後を同時?
後ろが先?
前が先?

もっと細かく分けられるのですが、このくらいにしておきます。
フロントブレーキを操作すれば、体は前に行こうとします。
同時にフロントサスペンションが沈み込みを始めます。斜度が前下がりなら、そのスピードは速くなり、平坦な部分ならスピードに比例します。前上がりなら当然沈み込みが少なくなります。

リアブレーキ、これがバイクによって大きく変わってきます。ブレーキよって発生するリアサスへの干渉。伸び側に影響するもの。縮み側に影響するもの。突っ張ってしまうもの。何の影響も受けないものに分かれます。あなたのバイクはどれに該当しますか?これによってブレーキングの方法も変わってきます。

ちなみにMONDRAKERはリアブレーキをかけても、何の影響も受けることなくリアサスペンションは動き続けます。上り返しでもペダリングのロスはありませんし、衝撃を受ければバイクは前に出ます。

天才と呼ばれる人たちは、こうしたことを考えることなく、五感の全てを使って状況に応じた最適解を導き出します。凡人である我々が彼らと競うためには、頭を使うことを惜しまず、スキルが身につくまでの反復練習をするしかないのです。「いいよなぁ、センスがある奴は?」。嘆いていても事態は改善しません。探求心と実際にやってみる行動力、原因と結果を結び付ける作業を繰り返していけば、その差を縮めることができます。

前半に書いた箇条書き的な選択肢。全部、試してみて下さい。あなたとあなたに合った方法を見つけることができれば、自分の欲しているスピードまで落とす時間を短縮することができます。