自転車は軽車両

デジタルネイティブな世代の方たちには理解して頂けないのかもしれません。目的がなくても自転車に乗るだけで楽しかったのです。
我々が子どもの頃には娯楽が少なかったことも影響しているのかもしれません。
50年くらい前、既に移動の自由は確保されていましたが、今のように東京から離れたところに住んでいる方々が某所の年間パスポートを購入し、年に何度も新幹線に乗るなんてことは余程のお金持ちしかできないことだったのです。笑い事ではなく、子どもの頃、修学旅行が最後の東京行きになるかもと思っていたほどです。それゆえ移動すること自体にお金のかからない自転車に対する思い入れが強いのかもしれません。その気になれば、一日でJRを使うと1,000円以上かかるところへ移動できる乗り物。少し慣れてくれば、電動キックボードの一回の充電による航続距離よりも間違いなく遠くまで行くことができます。盗難を避けるため、用事などの済ますための駐輪はできないかもしれません。しかし自転車と一緒に行動できる準備(弁当や水筒を持参するなど)をしておけば、ある程度のことはできます。折角、購入なさったMTB。ロードだけが距離を稼ぐことができる乗り物ではありません。MTBでもロード程ではありませんが遠くまで行くことができます。是非、遊びに連れて行ってやってください。

安全を確保するため重要なことをお伝えしておきます。
自転車は軽車両です。横断歩道で歩行者扱いを望まれるのなら、自転車から降り、引いて渡るようにしてください。歩行者の邪魔にならないことを前提で自転車に乗ったまま、横断歩道を走行することができますが、車に対しての優先権はありません。
勘違いなさっているのかもしれませんが、交通量の多い通りの横断歩道を自転車に乗ったまま走り去る方を見かけます。横断歩道で、ほとんどの車は乗車した状態の自転車に対しても一時停止しますが、これは当たり前ことではありません。ドライバーの方々が自分の生活や日常を守るために停止しているだけのことなのです。残念なことに、その代償として自転車への嫌悪感が強くなっていきます。自分の命と気持ちよく自転車に乗ることのできる環境を守るための行動を心掛けて下さい。ここをご覧になられている方々にとっては釈迦に説法だったかもしれません。申し訳ありません。

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