柔らかさを科学する
視覚情報、目で見たものが脳に届くまで0.1秒程度かかることは以前ブログでも触れました。
40年以上前の話になります。日本のレーシングドライバー、国内のサーキットでは海外勢と互角に戦うことができるのだけれども、海外のサーキットでは太刀打ちできないというお話がありました。今は精巧なビデオゲームやシミュレーターで経験を積むことができるため、あまり問題にはなりません。ゲームで何を学習するのか、言うまでもなくタイミングです。言い換えれば、最初にお話しした0.1秒のタイムラグを修整する作業なのです。
昔のレーシングドライバーの方々、同じサーキットを走り続けていますから、この修正作業が日常となっていき、ブレーキやハンドル操作のタイミングが最適化されていきます。海外のサーキットでは時間が足りなかったのです。昔はその0.1秒前の情報に基づいて走っているという考え方がありませんでしたから。
柔らかく乗ることができるライダーはセンスがあるといわれます。
ここからは仮説のお話になりますが、「当たらずと雖も遠からず」であると存じます。
センスがあるといわれるライダーは、全ての『きっかけ』の際に、その0.1秒を無意識に修正しています。我々が「今だ!」と判断している0.1秒前にアクションを行っているのです。
視覚情報を元に経験による補正で0.1秒前のタイミングで全てのアクションを行っているのですが、我々は体調によって微妙にその補正されたタイミングがずれてしまうのです。絶対音感を持つ方々と同じようにセンスのある選手は、いつも正しいタイミングでアクションを行うことができるのです。実際に柔らかさを生み出しているのは、肘・膝・腰の使い方なのですが、肘と膝は伸ばす・曲げる、腰は前後左右上下の動きを組み合わせたものなります。センスのいいライダーは、これを正確に近いレベルで行うことができています。
ここからが核心です。
具体的なお話をします。センスとは、膝を使ってくださいと説明すると、腰も意識することなく最適な位置まで動かすことができる方なのです。一般的な方は膝だけにしか注意を払うことができません。
センスのない我々がセンスのある方と五分に走ろうとすれば、物理法則に従って走るMTBの場合、肘・膝・腰の使い方がその場面において最適であるのかどうかを絶えず考える必要があります。経験によって自分が身に着けたテクニックだけしか使うことはできません。それを状況に応じて組み合わせを変えて使い分けて走行しています。その身につけたスキルの精度を上げることを意識してください。
動画は山本一晴選手が撮影したものです。右コーナーから立ち上がり、木の根の上側に前輪をあてるところまでの体の動きを、肘、膝、腰に位置と動きに注目して繰り返してご覧ください。理想的な動きをしています。それぞれの部位の動く量と位置、動かし始めるタイミングをチェックしてください。(弊社FACEBOOKをご覧ください。)
40年以上前の話になります。日本のレーシングドライバー、国内のサーキットでは海外勢と互角に戦うことができるのだけれども、海外のサーキットでは太刀打ちできないというお話がありました。今は精巧なビデオゲームやシミュレーターで経験を積むことができるため、あまり問題にはなりません。ゲームで何を学習するのか、言うまでもなくタイミングです。言い換えれば、最初にお話しした0.1秒のタイムラグを修整する作業なのです。
昔のレーシングドライバーの方々、同じサーキットを走り続けていますから、この修正作業が日常となっていき、ブレーキやハンドル操作のタイミングが最適化されていきます。海外のサーキットでは時間が足りなかったのです。昔はその0.1秒前の情報に基づいて走っているという考え方がありませんでしたから。
柔らかく乗ることができるライダーはセンスがあるといわれます。
ここからは仮説のお話になりますが、「当たらずと雖も遠からず」であると存じます。
センスがあるといわれるライダーは、全ての『きっかけ』の際に、その0.1秒を無意識に修正しています。我々が「今だ!」と判断している0.1秒前にアクションを行っているのです。
視覚情報を元に経験による補正で0.1秒前のタイミングで全てのアクションを行っているのですが、我々は体調によって微妙にその補正されたタイミングがずれてしまうのです。絶対音感を持つ方々と同じようにセンスのある選手は、いつも正しいタイミングでアクションを行うことができるのです。実際に柔らかさを生み出しているのは、肘・膝・腰の使い方なのですが、肘と膝は伸ばす・曲げる、腰は前後左右上下の動きを組み合わせたものなります。センスのいいライダーは、これを正確に近いレベルで行うことができています。
ここからが核心です。
具体的なお話をします。センスとは、膝を使ってくださいと説明すると、腰も意識することなく最適な位置まで動かすことができる方なのです。一般的な方は膝だけにしか注意を払うことができません。
センスのない我々がセンスのある方と五分に走ろうとすれば、物理法則に従って走るMTBの場合、肘・膝・腰の使い方がその場面において最適であるのかどうかを絶えず考える必要があります。経験によって自分が身に着けたテクニックだけしか使うことはできません。それを状況に応じて組み合わせを変えて使い分けて走行しています。その身につけたスキルの精度を上げることを意識してください。
動画は山本一晴選手が撮影したものです。右コーナーから立ち上がり、木の根の上側に前輪をあてるところまでの体の動きを、肘、膝、腰に位置と動きに注目して繰り返してご覧ください。理想的な動きをしています。それぞれの部位の動く量と位置、動かし始めるタイミングをチェックしてください。(弊社FACEBOOKをご覧ください。)