フォークの選択

34と36は、この形状のロワーレッグに合わせてクラウンも変更を受けています。
かなりの軽量化が実現できたことで、よりキャラクター分けが明確になりました。お客様の欲するストローク量によって選択して頂ければ、最適な製品を購入することができます。
剛性に重点を置いた38は、エクステリアで軽量化できた分を、エアピストン側を二重構造にすることに充当しています。インナーチューブ内の二重構造でエアピストンアッセンブリーをフローティングさせ、フォークのネジレによる影響を抑えています。
36はその外径を生かし剛性を確保。エンデューロレースでのスピード領域において軽量であることがメリットとなるような設計になっています。
34はハードなトレールに合わせた設計のフレームが要求してくるスペックに対して十分対応できるように設計された軽量フォークとお考え下さい。
GRIP２ダンパーもVVC（Variable Valve Control）付きに変更されています。従来ならハイスピード側コンプレッションの減衰特性を変更するためには、ダンパー上部に取り付けられている回路のバルブリーフを追加するなどの分解作業が必要であったのですが、ダイアルを回すだけで同等の効果を得られるようになりました。VVCによって、より減衰の強弱設定の幅を広げることができています。具体的にお話しすると「ローコンプを弱く設定し、スムースなストロークを実現した上でボトムアウトしない設定」が可能になりました。
状況に対してワンタッチで減衰を変えることができるFIT４やGRIPは相対的ではない領域において絶対的な満足感を与えてくれます。誰もがシリアスな立場でのレースへの参加を希望しているわけではありません。使用なさっているユーザーが妥協することなくご自身が納得することができる性能を持ち合わせています。