34 vs 36

つい先日まで夏日が続いていたこともあり、今日の寒さは堪えますね。
この時期になるとオーバーホールが増えてきます。
日本では34と36が主流なのですが、34は使用時間が長く、里山やトレイルで使用されているのだと実感します。36はゲレンデメインで使用されており、34よりは使用時間が短いのですが、かなり過酷に使用されている個体と極端に使用頻度の少ない個体に大別されます。34と36のヘビーユーザーは、それぞれ36と38にシフトした方が幸せになれる可能性が高いと思います。36の場合、重さを気にしない方は38へ。34で剛性を必要とされる走りをする方やバイク任せで走りたい方は36にシフトしてください。
経験からお話しすると設計の段階で創意工夫され、CAD/CAMデザインによって極限近くまで効率を追求して高い剛性を軽い重量で実現したモデルは製品へのストレスの蓄積が大きくなるように感じます。クラックが入ることはないのですが、経年劣化によって柔らかくなる印象があります。長期にわたって使用するとボトムケース（ロワーレッグ）が衝撃や振動によって左右交互にたわむ、ウォーキングという現象が出易くなる可能性もあります。
これを避けるためには想定されているストレスの80～90％以下での使用が、製品のロングライフ化を実現するカギになります。36の進化は目覚ましく、特に重量面では34に大きく離されることはありません。