XCライダーさん、サグは15%で。

週末、どう考えても空気入れ過ぎだろ?というフォークを久しぶりにオーバーホールしました。
XC系のライダーさんにご提案です。お願いですからフロントのサグは15%に設定してください。どうしても硬めで乗りたい方、ダンパーに黒いスロー側のコンプレッション調整のついたモデルを使用してください。

空気をパンパンに加圧したものとコンプレッションを効かせて硬くしたフォークの違いを説明いたします。パンパンな方は圧縮することができる大きさの入力がなければ動きません。動きませんから、サグは0のまま。
サグを15%の設定したフォークの場合、コンプレッションダイアルを目一杯右に回してしまうと通常の回路が閉じられてしまうため、動くことができなくなります。しかし少しでも開いていれば、時間を要しますが設定したサグの15%までは沈みます。前輪から荷重が抜けた状態になっても、フォークが伸び路面をつかもうとしてくれます。荒れた路面ではハードテイルであっても前が動くことで、リアのトラクションにもいい影響がでます。パンパンなフォークは後輪が跳ねやすくなりますし、ブレーキの効きにも影響がでるため制動距離も伸びます。

フロントが動くとロスが。ゴールスプリントに影響が。という意見が必ず出ます。適切なコンプレッション設定ができれば、ロスは最小限に抑えることができますし、動くことによって生じるメリットの方が大きいはずです。実際にタイムを計測してみて下さい。
ゴールスプリントはロックアウトすればいいだけの話。またゴールスプリントは長丁場のレースに於いては一瞬の事。フォークが動くメリットで、ぶっちぎってくればいいだけのお話。まぁ極論ですが。少なくとも私の知っているワールドで表彰台にのったことのある複数のライダーさんは15%のサグで乗っていらっしゃいます。
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