e-bikeは2種類に分類されます

出力を抑えることでコンパクトになったパワーユニットと容量の少ないバッテリーのお陰でスタイリッシュなエクステリアを身に纏った右側のNEATに関しては現時点ではPSE認定の取得が難しい状態であることをお伝えしておきます。

現状、e-bikeには2つの種類があると私は考えています。一つは今までのMTBからの発展進化型。もう一つはNEATのような理想のMTBの延長線上に位置するモデルです。前者はMTBとは異なった種類の乗り物。大きなトルクを有したパワーユニットを容量の大きなバッテリーで駆動しますから、その代償として後者よりも5㎏ほど重くなります。
重量が増えることは悪い面ばかりではありません。パワーユニットがマウントされるBB付近とバッテリーを収納するダウンチューブは低いポジションに位置しています。MTBと比較すると軽快感は損なわれますが安定性は格段に向上します。重量分布の点からしても、MTBと同じ乗り物と定義するのは無理がある気がします。高いレベルで走行したいのならば、ブレーキングもコーナーでの取り回しも今までとは異なったテクニックが必要となります。最も重量のあるエンジンのマウント位置が低いモーターサイクルに親しんだ方には違和感のない乗り物であり、むしろモーターサイクルよりも格段に軽量である解放感とご自身でペダルを踏む作業によってパワーが沸き上がる感覚が新鮮に感じられると思います。

後者はMTBにこだわりを持つ方にお勧めしたいモデルであり、ご自身にもう少しペダルを漕げればという『理想』を実現してくれるモデルです。e-bikeにパワーを期待している方には少し物足りなく感じるかもしれません。バッテリー容量でカバーできる時間帯に関しては根っからのMTBライダーの方にとって間違いなく素晴らしい伴侶となるはずです。
ebike-Mondraker.jpg