エアボリュームスペーサーの役割と減衰

ここでは40を例にお話をします。
・空気圧を50psiに設定。
・工場出荷時のエアボリュ―ムスペーサーの数は2つですが一つ追加。

50psiは使用することができる、ほぼ最低の空気圧。
試して頂きたいのは、エアボリュ―ムスペーサーを2つに戻して、空気圧を上げる設定。

エアボリュ―ムスペーサーを足せば、確かにボトムし難くなりますが、エアスプリングの縮む際の特性がピーキーになります。
低圧でエアボリュ―ムスペーサーを追加するよりも、減衰の設定を強くしてボトムを防ぐ方がメリットを大きくすることができます。

低速側のコンプレッションを締め込んでいくとオイルの流れが少なくなっていきます。高速側のコンプレッションをある程度かけておけば、ロックアウトに近い状態になるほどの機能を持っています。コンプレッションを強めに設定することによって、エアボリュームスペーサーの一つ分以上の効果を得ることができます。

・コンプレッション側減衰の役目はエアスプリングが圧縮されるスピードを抑えること。
圧縮される際、抵抗を発生させ入力された力を減衰することができるため、ストローク量も減ります。
・エアボリュームスペーサーの役目はストロークする量を変化させること。
圧縮されるストロークスピードを大きく変えることはできません。そのため強めの減衰が必要になるのですが、ストローク感が硬くなっているため、減衰を強めることができないのです。
減衰を効かせられない状態ならボリュームスペーサを抜くことも選択肢に加えて下さい。