この季節、乗り始めは優しく
この季節は気温が低いため、エアピストンシャフトなどに使用されているQリング(断面が□)の柔軟性が低下しています。新しいフォークやリアユニットは接触面に馴染みが出ていません。乗り出した直後は無理をなさらないように。擦れ合って動いていますから、空気を密閉しているQリングは比較的直ぐに温度が上昇し、十分な柔軟性を発揮できる良好な状態になります。走行中のフォークやリアユニットは、想像以上にねじれやたわみなどの変形を繰り返しながら仕事をこなしています。そうした変形に追従できる柔軟性が必要なのです。フロントフォークのインナーチューブやリアショックのエアスリーブの内側も研磨されています。表面処理がアナダイズドの場合、油切れを起こしやすく、シールの変形量が大きくなりがちです。新品のうちは、やさしく扱ってやってください。