設定は一つだけではありません。

サポートしている選手からの兵庫県菖蒲谷森林公園でのレースレポートを読んで、「おいおい」となってしまったので説明させて頂きます。
「サグ設定は基本設定よりも少し高めに。というのも僕は体重増加と急斜面が多いのとスピードレンジが上がってきた…以下略。」
100mm~110mmならサグの量は15%から20%の設定となります。レースをしている方なら15%での設定をすることになると思います。急斜面とスピードレンジが上がってきても15%は必ずサグを取るようにしてください。サグは乗車した際にサスペンションが沈み込む量であり、サスペンションの伸び側を有効に使うためのもの。急斜面が多いからといって空気を足すことは止めて下さい。
ではどうすればいいのか?コンプレッションを強く設定するという選択肢が出てきます。FOXの場合、この機能はOPENモードでしか機能しません。また調整機能の無いモデルもあります。
正解はエアボリュ―ムスペーサーを一つ足してサグを取り直します。エアボリュ―ムスペーサーを足すことはエアスプリングの特性を硬め側に変化させることができるため、フォークのストロークを抑えることができます。事前にエアボリュ―ムスペーサーを一つ足した場合の減衰設定を記録しておいてください。リバウンド側減衰は1~2クリック時計回りに締め込み強めに設定することになると思われます。

ウェットになった場合はエアボリュ―ムスペーサーを一つ抜き、ストロークし易くしてグリップを増加させる手段も有効です。
エアボリュ―ムスペーサーの設定がそのままであれば、スリップなど急激な予期せぬタイヤの動きにビビットに反応することができるようリバウンド側減衰を増やすことも有効な手段となります。

エアボリュ―ムスペーサーを通常より±1した3つの状態の設定を予めテストして記録しておけば、レースを戦う上で有効な手段を増やすことができます。

大型連休前ですから土曜、日曜にも依頼品届く事態が続いています。混みあっていますが、ギリギリ5営業日以内で返却できるよう頑張っています。