なぜ2025モデルの34にはGRIP X2が存在しないのか?
ここでは34と36を例にお話をします。
34と36では使用されるスピード領域や目的も異なっています。
GRIP X2は下ることに焦点を合わせた製品であり、GRIP Xのコンプレッション設定はXCO的な走りにも対応しています。
GRIP Xのダイアルの形状を見ると3ポジションでも使えそうな感じなのですが実際は異なっています。
GRIP XはGRIP X2を簡素化したものになります。
乱暴なのですが、わかりやすく表現するとGRIP XはGRIP X2のハイスピードリバウンドの調整機能を無くしたモデルです。ハイスピードリバウンドはデフォルトで設定されており、外部から調整することはできません。ポジティブに捉えるとリバウンドの減衰はロースピードリバウンドの調整のみで最適化することができます。
GRIP2の場合、ダンパーが圧縮されオイルが移動する際、ピストンの通路だけではなくロースピードリバウンド(LSR)の回路も利用しています。
LSRを強く設定すると物理的にオイルの通路が狭くなり、伸長時のオイルの流れる量が減少します。そのため圧縮時にも利用している通路ですから、ロースピードコンプレッションにも影響を及ぼしてしまうことになります。
GRIP XとGRIP X2は圧縮時にLSRの回路を使用することがないため、独立した各々の機能を副作用なしで設定できるようになりました。リバウンドを強くしてもコンプレッションが強くなることがなくなったわけです。
GRIP X はGRIP X2のような百分の1秒を削るような状況に対して完全な対応をすることはできませんが、誰もが最適なリバウンド側減衰の設定を簡単に得られるユーザーフレンドリーな設計になっています。
GRIP X2を間違った設定で使用するよりも速く走ることができるポテンシャルをGRIP Xは持っています。

34と36では使用されるスピード領域や目的も異なっています。
GRIP X2は下ることに焦点を合わせた製品であり、GRIP Xのコンプレッション設定はXCO的な走りにも対応しています。
GRIP Xのダイアルの形状を見ると3ポジションでも使えそうな感じなのですが実際は異なっています。
GRIP XはGRIP X2を簡素化したものになります。
乱暴なのですが、わかりやすく表現するとGRIP XはGRIP X2のハイスピードリバウンドの調整機能を無くしたモデルです。ハイスピードリバウンドはデフォルトで設定されており、外部から調整することはできません。ポジティブに捉えるとリバウンドの減衰はロースピードリバウンドの調整のみで最適化することができます。
GRIP2の場合、ダンパーが圧縮されオイルが移動する際、ピストンの通路だけではなくロースピードリバウンド(LSR)の回路も利用しています。
LSRを強く設定すると物理的にオイルの通路が狭くなり、伸長時のオイルの流れる量が減少します。そのため圧縮時にも利用している通路ですから、ロースピードコンプレッションにも影響を及ぼしてしまうことになります。
GRIP XとGRIP X2は圧縮時にLSRの回路を使用することがないため、独立した各々の機能を副作用なしで設定できるようになりました。リバウンドを強くしてもコンプレッションが強くなることがなくなったわけです。
GRIP X はGRIP X2のような百分の1秒を削るような状況に対して完全な対応をすることはできませんが、誰もが最適なリバウンド側減衰の設定を簡単に得られるユーザーフレンドリーな設計になっています。
GRIP X2を間違った設定で使用するよりも速く走ることができるポテンシャルをGRIP Xは持っています。
