ネガティブ側に空気が流れ込む原因

サポートしている選手は基本的にセッティングがでています。
ベテランが安定した成績を収めている理由の一つだと思います。
セッティングがでていると間違いなく転倒の回数が減少します。

彼らのフォークをオーバーホールするのですが、ネガティブ側に空気を流れ込ませていることはまずありません。またそのままシールを再使用することも可能なほど、劣化ししていないのです。

コンプレッションが効いておらず、ピストンのストロークスピードが上がり過ぎると、メインシールが耐えきれず、ネガティブ側に空気が流れ込みます。

リバウンドが強過ぎると、圧縮された状態から更に圧縮することを強いられるため、メインシールが耐えきれず、やはりネガティブ側に空気が流れ込みます。

シール性能を極端に向上させると、摺動抵抗が大きくなるため、
エアスプリングの反応性が低下し、初期の動き出しが悪くなります。エアスプリングの発達の歴史は初期の動き出し、反応性の向上の歴史でもあります。

耐久性、空気の保持力、摺動抵抗のバランスは、レースの成績によって決定されています。

正しくない設定はエアスプリングだけにとどまらず、ダンパー側も壊してしまうことがあります。

GRIP2やGRIP X2のコンプレッション側の設定は、LSC10クリック戻し、HSC5クリック戻しで設定を始めて下さい。

GRIPでの下りはノブの操作部を2時の位置あたりからスタートしてください。ゲレンデをフルオープンで下ると無駄な動きが多くなるばかりではなく、トラブルの原因となります。

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