"セッティング"の記事一覧

減衰の役目

ブレーキをかけると慣性の法則によって荷重が前に移動します。それに伴いフロントフォークは更に沈もうとします。 スピードが上がれば上がるほど、自分自身の体重を支えることが難しくなります。すると更に荷重は移動し前が沈み込むことになります。タイヤがグリップしている状態で、ブレーキレバーを握り続けているのなら、ブレーキの効きが良くなり、更に前が…

続きを読むread more

減衰が生まれる前の話

路面からの衝撃を緩和するため、板バネで車軸を保持するような仕組みが馬車に取り付けられました。これがサスペンションシステムの原初的な形態となりました。 板バネの上側はシャーシに取り付けられており、下側は車軸を保持するようになっていました。ラフですがイラストを見てイメージしてください。弧になった鉄板が衝撃を受けることによって真っ直ぐになっ…

続きを読むread more

エアボリュームスペーサーの役割と減衰

ここでは40を例にお話をします。 ・空気圧を50psiに設定。 ・工場出荷時のエアボリュ―ムスペーサーの数は2つですが一つ追加。 50psiは使用することができる、ほぼ最低の空気圧。 試して頂きたいのは、エアボリュ―ムスペーサーを2つに戻して、空気圧を上げる設定。 エアボリュ―ムスペーサーを足せば、確かにボトムし難くな…

続きを読むread more

推奨設定値は絶対的なものではありません。

推奨設定値は絶対的なものではありません。 空気圧も減衰の設定値もセッティングを開始するスタートポイントです。 指針が全くない状態では、とんでもない方向に行ってしまう可能性が高くなります。 設定値でライド。技量やバイクにあわせて調整をしていきます。 大まかな方向でお話しすると、ストロークが短めのモデルなら調整する幅が小さくなります…

続きを読むread more

濃い話でスタートです。

年の初めなのですが、いきなり濃い話からスタートします。 フルサスのバイク。体重が70㎏アンダーでフロントにスペーサーを追加している方が対象になるお話。 バイクの前後バランスについて言及しますから、読んで頂いても無駄にはならないと思います。 まずはスペーサーを抜き、フロントフォークを工場から出荷された状態に戻してください。 …

続きを読むread more

高速と低速のバランス、いい感じのポイントは2つ存在するはずです。

今年の休みは比較的長そうですね。既にこのエリアでは昨日あたりからお休み所がちらほら。電車も空いているようです。休みを利用してサスペンションの設定を見直してみてはいかがでしょうか? 基本は全てマニュアルにある設定を試してみて下さい。そこからコンプレッションもリバウンドも緩める方向で、どう変化するのかを試してみて下さい。 コンプレッ…

続きを読むread more

低速側のコンプレッションを緩めると、もたつきが。

低速側のコンプレッションを緩めると、もたつきが気になるというお話を頂きました。 「もたつき」は主観です。 実際にタイム計測をして遅れがあるのなら要改善。 タイムが向上しているのにも関わらず、もたつきを感じるのなら慣れることも重要です。硬い=速いという先入観は捨てて下さい。 実際に遅れが発生しているのなら、高速側のコンプレッション…

続きを読むread more

リアが跳ね上げられる理由

・低速側のコンプレッションはオイルの流量制限を行っている。 ・減衰はストロークするスピードをコントロールしている。 ・肘、膝など体をしなやかに使うことによってストロークを減らすことができる。 ・重心位置の移動によって車体を安定させる。 ・トラクションをかけるためには後輪の接地時間を長くする。 ・車体を安定させるためには両輪の接…

続きを読むread more

ある程度、セッティングが出ている状態

セッティングのお手伝いをし始めてから、安定して走る事ができるようになりました。 夏頃、アップした動画ではリアが跳ね上げられていましたが、今は落ち着いた動きをしています。 ここからが本日のお伝えしたいポイント。 セッティングの相談を受けることが多いのですが、ある程度改善され、結果がついてくると、皆さん、満足してしまって、それ以上…

続きを読むread more

XCライダーさん、サグは15%で。

週末、どう考えても空気入れ過ぎだろ?というフォークを久しぶりにオーバーホールしました。 XC系のライダーさんにご提案です。お願いですからフロントのサグは15%に設定してください。どうしても硬めで乗りたい方、ダンパーに黒いスロー側のコンプレッション調整のついたモデルを使用してください。 空気をパンパンに加圧したものとコンプレッショ…

続きを読むread more

下りを楽しむためのバイクは柔らかめに。

様々なメーカーやモデルが存在するため、マニュアルの設定値はどんな条件であっても、確実にロジックが破綻しない間違いのない設定になっています。 基準となる設定のスタート地点を明確にするために推奨値は必要であり、決して無駄ではありません。 はじめて乗車する時に推奨値に設定してあれば、バイクの性格、あなたの乗り方や好みに合わせて調整していく…

続きを読むread more

今日の作業から。

38のGRIP2 TOPCAP ASSY。右側の部品が破損した部品。この部品がフローティングピストンに取り付けられています。ダンパーシャフトがダンパー内部に入った容積分、矢印方向に動くのですが、上部に強く当たっていたため破損しています。ダンパー内部に残っている破片を完全回収するため、全てバラしました。 空気圧は十分であったのですが、コ…

続きを読むread more

「動かす方向でサスペンションの設定する」という理由

今日は「最近のダンパーは何故LOW側を抑えてHIGH側を強く設定する」、言い換えると「動かす方向でサスペンションの設定する」という理由を構造に基づいた視点でお話します。 以前、減衰のLOW側はオイル通路の入り口の大きさを変え、流量を変えるというお話をしました。つまりLOW側を締め込むとサスペンションユニットの内部のオイルの流量…

続きを読むread more

正しい設定をするとバイクが小さくなった印象を受けます。

「バネ下重量は軽い方がいい」といった話を耳にしたことがあるかと思います。 実は軽すぎると弊害が出てくることは、あまり知られていません。ちなみにタイヤの重量が重い車のレースではまず問題になりません。モーターサイクルの市販車ベースのロードレースがその境目になっているようです。減衰との兼ね合いが原因で、ある程度の質量が無いと前輪がチャタリン…

続きを読むread more

安定性が隠しちゃうんです。

29インチのMTB、ガンガン乗っていらっしゃる方。 忘れてしまっているかと思いますが、安定性が高いため、アクションが大きくなっています。 多少のオーバーアクションはジャイロ効果と増大した接地面積がカバーしてくれます。 将来、林道で友人の26インチのバイクを借りる機会があるかもしれません。気を付けないとふっ飛びますよ。 電動キ…

続きを読むread more

今一度、リバウンドの設定について復習を。

リバウンド側の減衰は圧縮されたインナーチューブが戻る際のスピードをコントロールする役目を持っています。 エアであろうがコイルであろうが、圧縮されたスプリングは元の状態に戻ろうとします。 ストローク量の10%を圧縮させようとする力が連続して入力される路面状況をイメージしてください。10%圧縮されたままのスプリングに対して、更に同じ…

続きを読むread more

セッティングの流行

接地感はタイヤの変形によって生じている割合が多く、コイルスプリングの場合、フロントサスペンションは縮みから伸びへと移行する時間が瞬間的であり、タイヤの変形率がOに近くなります。この時、インナーチューブの表面処理が極端に摺動抵抗の少ないと接地感が無くなってしまう問題があります。瞬間的ではありますが、この現象がフロントタイヤを操作したいタイ…

続きを読むread more

XC系フロントフォークの減衰設定

以前、お伝えしたこともあるのですが、調整機能が低速側だけの製品であっても、外からの調整はできませんが高速側の回路も存在し機能しています。 XC系のお預かりしたフォークのほとんどは、リバウンド側の設定が強過ぎる状態になっています。 XC系フロントフォークの減衰設定を確認する際、ハンドルバーを押して沈め、戻ってくる状態は、かなり高速…

続きを読むread more

柔らかさを科学する

視覚情報、目で見たものが脳に届くまで0.1秒程度かかることは以前ブログでも触れました。 40年以上前の話になります。日本のレーシングドライバー、国内のサーキットでは海外勢と互角に戦うことができるのだけれども、海外のサーキットでは太刀打ちできないというお話がありました。今は精巧なビデオゲームやシミュレーターで経験を積むことができるため、…

続きを読むread more

GRIP 2 リバウンドの設定

先日のコンプレッションの話に続きとなるリバウンドのお話です。 長いストロークを有するフォークの場合、動きやすいセッティングにするためにはLSR(Low Speed Rebound)の設定も重要になります。 構造からお話しすると、ダンパーシャフトの先端にはピストンが取り付けられており、そのピストンにはコンプレッションのベースと…

続きを読むread more

コンプレッションの設定

昨日は複数のライダーさんからのセッティング相談を受けていました。 具体的な設定の数値をお伝え、実際に走行し最適化を行いました。 勘違いなさっている方が多いようなので、改めてお伝えしておきます。10人ライダーがいたとします。最適解に近い設定は10種類存在します。その人の用途、バイクのサイズ、スキルレベルによってサスペンションの設定…

続きを読むread more

減衰でコースに対応します。

流している状態で振動が気になるレベルならセッティングを見直してください。 事実として知っておいて頂きたいのは、タイムを向上させるという点において日本のコースとワールドカップクラスのコースでは減衰の設定が異なっているということです。 ワールドカップのコースは設定が厳しいという点はご納得頂けますよね。 サスペンションを動かすことで対応…

続きを読むread more

練習問題

リモートでセッティングの問題点を解決する作業を行っていたのですが、皆さんが陥りやすいポイントがわかったような気がしますので共有したいと思います。 「めっちゃハードなコース、フロントサスが沈みすぎてストロークの後半ばっかり使っていて、姿勢も前のめり気味になる」 どう解決しますか? 「空気圧を上げる」「ボリュームスペーサーを足…

続きを読むread more

機材スポーツであることをお忘れなく。

フルサスペンションバイク、同じコースにおける、あなたの走行タイムの限界はセッティングに左右されます。 絶対的なタイムの速さはペダリングで前に進む乗り物のため、体力やスキルに左右されることは間違いありませんが、ここを混同してしまうとレベルアップが困難になります。精神論では世界に通用しません。 他のスポーツでは10代の選手の活躍…

続きを読むread more

フロントのサグが取れない。

ハンドルの位置が高ければ、前に加重することが困難になります。車体側で設定を変えることができるのは、ハンドルの形状(ハンドル幅・スイープ・ライズなど)・ステムの形状(長さ・角度など)・フォークのストローク量・サドルの位置や高さ・ヘッドチューブ長(下側をさらうとヘッドアングルに影響がでます。)DHバイクの場合、ここに突き出し量が加わります。…

続きを読むread more

難しかったら、そういうもんだと思ってください。

サグの話ばかりで恐縮なのですが、ここをきちんとしないことにはボタンの掛け違い状態になってしまうため、ご容赦願います。 サグを計測する時は「乗車姿勢で」というワイルドカード的な表現になっています。 サドルにどっかりと座り、決して腰を浮かすことなどはないという、楽なスタイルでMTBを楽しみたいのなら、その姿勢でも構いません。サスペンショ…

続きを読むread more

フリーライド系も同じです。減衰設定のお話。

40を装着するDHバイクは、とても特殊な自転車。ほぼ下りのセクションだけしか走らないバイクです。 最近はヘッドアングルを寝かしてロングホイールベース化し、後ろに乗る設計が主流です。 以前からお話していますが、前後サスペンションはシーソーのような関係。後に乗りますからリアサスは沈みやすくなります。荷重の抜けることになるフロントサスは動…

続きを読むread more

セッティングの基本

今はAIなど技術革新によって世の中の仕組みが変わりつつある時代。どんな仕事も大変。アップデートが遅れてしまうとついていけなくなります。 サスペンションの構造や仕組みなども大きく変化してきています。現在のサスペンションは摺動抵抗を減らし、初期の反応を改善、効率よく動かすことに主眼が置かれています。 例えば、エアサスでサグを設定し、…

続きを読むread more