今回はリアショックの図でご説明いたしますが、以下の内容はフロントサスペンションのも当てはまるとお考え下さい。
青い部分がネガティブ側の気室。
EVOL(Extra VOLume)と名付けられ、容量が大きくなっています。
小さな容量であると圧縮側にストロークさせた場合、下の図のようにネガティブ側の空気が膨張させられることになりま…
"トラブルシューティング"の記事一覧
ものと昨今の製品に取り付けられているものとは基本的な構造は変化していません。しかし省エネが取り沙汰されるようになってからはコンプレッサー内部で空気を圧縮するピストン周りの摺動抵抗を減らす技術が格段に進歩を遂げてきました。その際、極端に摺動抵抗を下げると圧縮漏れを起こすことがわかり、圧縮率・抵抗・圧縮もれの関係が数式で表すことができるよう…
意外に知られていないことなのですが、サスペンションのダンパーシャフトは回すことができます。マウント部上下を持って、それぞれを反対方向に捻れば回すことができます。
これはマウントされている上下のねじれに対応するため。フレームは想像以上に変形・復元を繰り返しています。回転で対応しきれない場合、芯ずれを起こし、ネガティブ側でエア漏れが発生す…
TRANSFER SL、軽量に作られています。
シートクランプで固定されるロワーポストは極限まで切削された極薄のパイプ。力一杯握ると軽く変形している感じがするほど。
そのためクランプされる部分に均等に力がかからないとストロークし難くなります。写真のように不均等な力がかかっていることを示す傷が発生している場合、問題が発生しやすくなりま…
2020年以降のGRIPリモートもレバー側をプッシュした状態でスプリングにテンションをかけて下さい。仕様変更でスプリングが強くなっています。実際の作業を行った際、機能することを確認したのですが、土などが付着するなどの過酷な状況に置いて確実に機能させるため、更に右回りに軽く止まるまで青いノブを回した位置でワイヤーを固定してください。
あ…
作業中に撮影しましたので写真品質が今一つ。申し訳ありません。
2020年以降のGRIPリモートのロックアウトをするシャフト。
この部品は共通なのですが、2018-2019までのモデルとはトップキャップパーツの取り付け方が異なっています。
取り付け方を間違えてしまうと、オイルを遮断する役目をもった先端部がつぶれます。
それによ…
GRIP2のリバウンドノブ。HSR(ハイ・スピード・リバウンド)とLSR(ロー・スピード・リバウンド)の二つのノブが、同軸のパイプとロッドに取り付けられています。
LSRの小さいノブが取り付けられているロッドにネジが切ってあり、大きなノブのHSRが取り付けられているパイプにもネジが切ってあります。ボルトとナットをイメージしてください。…
オイル漏れした某選手のFLOAT X2
アイレットのリザーバーを保持する部分に傷あり。
縦方向のワレが見えていますが、10時の位置にもう一本クラックが入っており、その2本を結ぶように横方向に皺が入っています。以前の転倒によるダメージが原因。リアセクションよりも強度の低いリアユニット、その一番弱い部分にストレスがかかっていたようです。…
TRANSFERは2つの部分に分けることができます。ロワーポスト(黒い筒)はシートチューブに合わせた直径の提供と上下するアッパーポストを真っ直ぐにスライドさせる役目を担っています。真鍮製のスライダーが三か所に配置され、ロワーポストの内側に切られたレールの役目をする溝にはまっています。アッパーポストが上下動するとスライダーもロワーポストの…
リモートのトップキャップ部構造は通常の3pos-Adjと異なっています。
Oリングを使用せずUカップでオイルをシールしています。
外からの空気は遮断できるのですが、内部の圧力が過剰になった時、外にオイルが流失します。
Uカップになっているのは、ロックアウトとオープンを回転することで切り替えているコンプレッションセレクター(右上)の…
今日、ご質問を受けましたので復習ということで。
以前にもお話したことがあるのですが、リアユニットの取り付け部分(アイレットと呼んでいます。)は右回りに回すことができます。
最近よく見かけるのですが、取り付け部分を上下で90度捻ってマウントするタイプがあります。通常の状態から、エアスプリングの空気を抜いて頂き、右回りに90度捻ることで…
アイレットの傷はクラックではなかったようで一安心。
ボディ内側の白い部分が割れている部分。
前回作業時には真空引きができましたから、作業後に発生した傷。気になるのはこの反対側にも同じような傷があったこと。転倒だけではなく、カッティーズなどの影響も考えられます。バックの柔らかいバイクはテールの振り出しが簡単にできますから、その負担がユ…
エアサスが主流となったフロントフォーク。
ネガティブ側にエアが過剰に流れ込むことがあります。
リアサスのスタックダウンのような現象。
サグを得るためには以前より高い空気圧が必要となります。
対症療法的に直すのなら、
① クラウンアッセンブリーをボトムケースから外します。
② トップキャップのエアバルブから空気を抜きます。
…
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